うつ病

「何をやるのも億劫だ、面倒くさい感じがする」「食欲もないし、夜もよく眠れていない」「些細なことがいつになく気になってしまい、悲観的なことばっかり考えてしまう」「今まで楽しいと思っていたことにも興味がもてない」などの変化を感じた場合、「うつ病」の可能性を考えてみる必要があるでしょう。1週間程度のことであれば、「ただの疲れかな」と考えて差し支えありませんが、数週間もそんな状態が続くようであれば、お近くの心療内科もしくは精神科を受診してみることをお勧めします。特に「身体的な検査では異常がなかったし、悩んでいることもないのに何故だろう?」という場合は、早期に治療を受けることが望ましいと考えられます。
 
 治療は第一に休息と薬物療法ということになります。
お薬は抗うつ薬が中心となりますが、不安感・焦燥感が強い場合には抗不安薬を、睡眠障害のみられる場合には睡眠薬を併用していくことになります。抗うつ薬には口渇や便秘、血圧の低下といった副作用がみられるなどの問題がありましたが、ここ数年の間にSSRIやSNRIという新しいタイプの薬が使われるようになり、副作用の心配は随分と解消されてきました。
そして休息をとるということ、これはとても大切なことですが軽視されがちです。薬を飲んでいればそれでOKというわけにはいきません。確かに多くの人が多忙な生活を送り、それぞれの社会的責任を持っているわけですから、「明日から仕事を休んでください」「家事は放棄してください」というわけにはいかないでしょう。しかし「風邪をひいている時に、あまり無理をしないで休んでおこう」と考える程度のことは必要となります。
「薬になんか頼りたくない」「仕事で手を抜くわけにはいかない」と考えるのは、ある意味とても立派なことではありますが、そのような几帳面さ、責任感の強さがうつ病の病前性格として一般に指摘されていますので、病状によっては診断書を書いて休養をとっていただくこともあります。

 病状がある程度回復してきた後に、必要に応じて認知療法を取り入れていくこともありますが、これはストレス対処能力を向上させていくためであり、予防医学的な手法になります。急性期には休息とお薬、それと治療者との信頼関係を保つための精神療法(支持的精神療法)がとりわけ重要です。

  <ポイント>
機ゾ評は多彩であり、”気分の落ち込み”だけが特徴ではない.
うつ病では多くの場合抑うつ気分をみとめますが、そのことはあまり意識されていないこともあります。
これは”気分の落ち込み”を意識することが気持ちの弱さであり、情けないことであるとの思いから、ただ表現されないだけの場合もありますが、実際のところ「別に落ち込んでいるわけじゃないけど、何となく体がだるい」「思い悩んでいることもないけど、何を食べてもおいしくないし、夜もよく眠れない」といった程度の症状が慢性的に続いていることも少なくはありません。
このように気分の問題はほとんどみられず身体症状だけが続く病態について、「仮面うつ病」という診断がなされることもあります。

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「抗うつ薬の作用発現には2週間程度かかる」というのが一般的な見解です。(私見では1週間程度で若干の効果はでてくるように思いますが...)従って気分の悪いときだけ飲むというやり方はあまり意味がありません。症状が改善すると、「できるだけ早く薬をやめたい」という気持ちはとてもよくわかるのですが、計画的にゆっくりと減薬していく必要があります。また治療開始時にも効果がすぐ出ないために(大きな副作用がないにもかかわらず)服薬を中断してしまうことで病状が遷延化してしまうこともありますので、薬について十分な説明を受けたうえで、服薬を開始することが治療の大前提となります。
「この薬でも飲んどいて」という処方のされ方は特に抗うつ薬においては危険です。

*不調時だけ飲むという方法で、いい状態を保つこともあります。内服については、よく御相談ください。

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幻覚や妄想の出現するような難治性のうつ病もありますが、基本的にうつ病は治ります。そのためには早期に治療を受けられることが望まれますが、それよりも重要なのは主治医との信頼関係を持って継続した治療を受けることです。
*性格の偏りや薬への依存などにより慢性的な抑うつ状態を呈している場合に「うつ病」と診断されていることがあります。このような場合には、薬物療法だけでの症状改善は困難となります。時間をかけた精神療法や場合によっては入院治療が必要となります。

検ァ併筝)うつ病を診断する際のキーワード
気暴颪い親睛討般圭發垢襪茲Δ任垢、診断のポイントとなるキーワードはあります。
「今までと何か違う感じ」「興味・喜びの喪失感」「無味乾燥な(味気ない)感じ」この3つのキーワードがそろえば、うつ病の可能性は高まります。