基本姿勢

心身一如を基本的な視点としています。心の問題と体の問題は決して切り離して考えることのできるものではなく、両面へのバランスのとれたケアをおこなうことが大切であると考えています。悩みを抱き続ければ身体的変調をきたすことになりますし、身体的な病を克服するためには精神的安定が重要となります。また身体症状が続くのに、「検査では異常がないから」という理由で苦しんでおられる方については、心身のバランスを考えた漢方治療のような東洋医学的アプローチが有効な場合もありますし、アロマテラピーや音楽療法など代替医療と呼ばれている治療法が効果を発揮する場合もあるでしょう。(当院は開院後間がなく、漢方治療を除き、まだ治療導入できておりませんが今後取り入れていく予定です)このような視点で、柔軟かつ繊細に治療指針を立てていくこと、それが当院の基本姿勢です。



対象

対象とする疾患は、不安障害(不安神経症)パニック障害睡眠障害強迫性障害(強迫神経症)自律神経機能不全(自律神経失調症)、気分障害(うつ病・躁うつ病)、摂食障害、適応障害、統合失調症、一過性精神障害、老年期精神障害、認知症などです。しかし心理的不調にはとくに疾患名のつかないような状態が数多くありますので、おひとりで悩まずに治療を必要とするかどうかはお気軽にご相談ください。



治療および検査

治療の基本はカウンセリング、薬物療法(漢方治療を含む)、認知療法行動療法となります。治療指針を立て、治療の効果を判定するために適宜心理テストを併用しています。また多彩な症状がみられるために病状を把握しがたい自律神経系の疾患については、加速度脈波計による指尖容積脈波測定や心電図によるCVr-r間隔測定をおこない、さらにめまい・ふらつきがとれない方については重心動揺計による検査をおこなうことで、症状の客観評価に努めています。
なお、これらの治療および検査は一部を除き保険適応となっております。