パニック障害

動悸、息苦しさ、めまい、嘔気などの身体症状や不安・恐怖といった情動体験に突然おそわれるパニック発作と、そのような発作を繰り返すのではないかという不安感(予期不安)を特徴とする障害です。
 身体症状はおもに自律神経系の発作と考えられ、脳内の青斑核という場所の過剰興奮が原因の一つとして指摘されていますが、確定はされていません。
 パニック発作を経験することで予期不安が出現し、予期不安が続くことで自律神経は興奮しやすくなり、さらにパニック発作を引き起こす、この悪循環がパニック障害の病態といえます。
 治療は大きくわけて.僖縫奪発作そのものを抑えること▲僖縫奪発作を予防していくことM輯不安を軽減させていくこと、の3つの視点でおこなわれます。
,砲鰐物療法を、△砲鰐物療法に加え、体質改善・環境調整など日常生活へのアプローチを、には薬物療法と精神療法(認知・行動療法)の併用をおこなっていくことになります。なおについては特定の場所への不安や恐怖(広場恐怖)が強くみられる場合がありますが、この場合は行動療法が重要となります。

<ポイント>
機ゼ律神経の興奮は必然であるということ.
不安や恐怖にともない、自律神経が興奮(正確にいえば交感神経と副交感神経により成り立つ自律神経系において、交感神経優位の状態になる)するのは誰にでも備わっている生体反応なのです。人間は恐怖を感じると瞬間的に体をこわばらせ、交感神経の働きにより発汗を抑え、腸管の動きを止め、末梢の血管を狭め、呼吸数・心拍数をあげるなどの反応をおこします。これは恐怖対象に対してのスタンバイをした状態であるといえます。必要最小限の活動だけを活発化させるわけです。生態系のヒエラルキーからみて、人間は本来百獣の王ではなく、絶えず外敵に備えなければならない弱い存在であったと考えられます。(太古の昔には、ライオンや熊に襲われるなどの危機的な状況は特別めずらしいことではなかったのでしょう。)こうした際の反応として、瞬間的な自律神経の働きはとても重要なものであるといえます。
つまり、自律神経の興奮は本来備わっているべきもので、これ自体は特に病的なものと考えなくて良いのです。(過剰すぎる点は問題であるといえますが、全く反応しないのはもっと問題であるということです。)

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自律神経は体中に分布し、各臓器の働きを調整しています。したがって自律神経の不調によりおこってくる問題は、一見各臓器の問題のように思えるのですが、実際は異なります。心臓や肺に問題があるのではなく、それらの機能バランスに問題を生じているだけなのです。衛星放送の電波障害の際に、テレビやアンテナをいくらいじっても問題は解決しないのとよく似ています。

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自律神経は自律して働く神経です。自律訓練法などにより、ある程度は意識下での調整が可能となりますが、基本的には勝手に働いている神経なのです。コントロールしようと身構えることは、逆効果にしかなりません。(時間をかけて徐々に訓練をしていくことは有意義ですが、発作中にコントロールできるものではありません。)発作がおこりそうになったら、薬を飲んで白旗を掲げることです。

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たとえ発作の背景に心配事や悩みがあったとしても、それは発作を発現しやすくした一因でしかありません。発作はあくまでも体の反応と考えるべきです。決して心の弱さが発作をおこしているのではありません。

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兇箸隆慙△らも、この障害により死にいたることはありません。そしてパニック障害はパニック病ではないということも重要なポイントです。
病気として捉えず、体の一時的な変調と考えることが大切です。極端にいえば睡眠不足や深酒の翌日に体調が優れなくても病気とは考えないのと同じです。
(あまり良い例えではありませんが、その程度に考えてみることも必要でしょう。)