統合失調症

おもに青年期に発病して、思考障害、知覚障害、感情障害などの独特な精神変調を主症状とする原因不明(ドーパミン仮説などいくつかの成因が考えられています)の精神疾患です。100人強に1人という発病率とされ決して稀な疾患ではありません。比較的早くよくなる人もいますが、なかなか良くならず長期間経過してしまう人や再発をくりかえしてしまう人もいます。原因は完全には解明されていませんが、脳内の神経伝達物質の異常が想定されています。治療は、薬物療法、精神療法、リハビリテーション・社会復帰の3つを柱として、総合的におこなわれています。
発症初期には幻覚や妄想が目立ち、日常生活に多大な支障をきたしますが、少量の抗精神病薬の内服で軽快される方も多いように思えます。
入院治療を必要とする場合もありますが、早期に薬物治療を受ければ外来通院だけで治療可能な場合も多く、治療開始のタイミングがとても重要であると考えられます。